一例報告

掲載日:2014年10月07日(火)03時35分

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現病歴:78歳、女性。一人暮らし。
普段はうつ病、脊柱管狭窄症にて当院外来受診中である。
1時頃に寝ていて足指を虫に刺されたようで、疼痛あり。持参のNSAIDsを内服後も症状軽減しないとのことで救急要請となり当院搬送となる。
現症:意識清明、BP 120/68mmhg、P 70/min、右足指1〜2間発赤あり
経過:リンデロンVG軟骨塗付、アクリノール貼付行う。
明日はグランドゴルフがあるとのことで帰宅願望あり。ご家族の協力が必要と思われるも夜中とのことで、弟さんへの連絡を躊躇されている。連絡するも取れず、経過観察目的にて3時、入院となる。
考察:医療費抑制のもと、精神科病棟の長期入院が取り沙汰されている。先般の病床機能報告制度においても、精神科病床は別であり、報告の義務はない。何か別の政策が出てくるのであろう。入院抑制の。
命に別状ないことは喜ばしいことであるが、今回の症例においても気を使うところが間違っており、今後も高齢化はもとより在宅復帰を余儀なくされた患者様が今回のようなケースで来院されることに現場としては疲弊感が否めない。
週末に救急クリニックを見て考えさせられて、元気はもらってみても、やはりもたない。これ、何だか違くない?って思う自分にまだまだ感を感じるとともに、時々感じるやるせなすではないやるせない悲し現実を先程、経験したので報告する。

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