既存不適格

掲載日:2013年10月14日(月)14時04分KOKO

現在、施設内のエレベーターは耐震的にすべて“既存不適格”となっています。
使用するにあたって、決して危険な訳ではないのですが、どのように改修すれば“適格”になるのか?疑問でした。
地震の経験から、法改正により平成21年以前のエレベーターはすべて“既存不適格”になるとのことです。
業者さんに聞いてもすべてに対応できる訳ではないとのこと。
どんなにお金をかけてもすなわち“適格”にはできないようです。“適格”なエレベーターは熊本県内には熊本県庁の2台くらいとのことです。
だったらそんなよく分からない表現しなければいいのにと思います。まさに、曖昧。
何かあれば病院の責任となってしまいます。業者の責任は問われないのでしょうか?

先週の福岡の有床診療所での火災も何か近いものを感じます。
亡くなられた方にはご冥福をお祈り致します。
防火扉が閉まらなかったとのことでした。
消防設備点検を行っていたのは業者さんではないでしょうか?
得てして医療系のことは何かがあると大きく取り上げられがち。亡くなられた方がたくさんいたのは残念ですが、院長先生は記者会見等でも誠意をもって対応されていたのではないかと感じました。
おそらく信頼もあったのではないかと思いました。
不思議に思ったのは事務系の職員が会見にいなかったこと。院長全責任がクリニックなのかもしれませんが・・・。医者は万能ではないので。

先代からの有床診療所だったと思います。もちろんそのころの建築基準法、消防法には合致していたのでしょう。法律が変わる度に改修していったら大規模な建築設備改修は診療報酬のみではまかなえません。
それでは有床ではない、無床の方がいいに決まっている。これからももっと開業は無床クリニックへのシフトが進むのではないかと思っています。
といかく、これから基準が厳しくなるのは間違いないでしょう。
いろんな対策を考えていかねばと思いました。
そお、昨日の新聞の本の解説に載っていた一文です。
『四六時中考えていないと、ひらめきはやって来ない』そうです。

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